Dance Dance Babydance 〜世界終焉3秒前に僕らが幸せになる方法〜

  会場 :THEATER BRATS
  開演 :14時00分
  脚本 :松枝佳紀
  演出 :松枝佳紀
  出演者:根岸絵美、高橋正倫、藤澤よしはる、安藤ケースケ、池亀みひろ
  劇団アロッタファジャイナ(http://www.alotf.com/

劇団アロッタファジャイナの第5回目の公演となります。私は第4回に出演した上野未来さんがきっかけでこの劇団に興味を持った口です。「Dance Dance Babydance」は再演とのことですが私は観たことがないし未来さんの出演、そしてまたダブルキャストでの上演ということなので出演するメンバーを比較しつつなんとか3連ちゃんすることにしました。初日の主演は根岸絵美さんです。私が観た「わたしは真悟」には出演されていなかった方なのでどんな人(顔を知らず)、どんな演技を見せてくれるのか楽しみでした。

THEATER BRATSは東京厚生年金会館の正面だったので迷わずに行けました(^^;チケットの方はインターネットで申し込んでおいたので受付でチケットを受け取り会場入りしました。谷口さんがアンケート用の鉛筆を配ってましたね。ダブルキャストで出演されない人たちはスタッフとして会場のアシストを今回もしているようです。開場時間をちょっと過ぎていたのですが、初日・初回のプレビュー公演のためか観客席には数人しかおらず、席を選びたい放題。観客席は階段状になっており背もたれはなく座布団シートになっていました。会場自体は、高田馬場アートボックススホールよりだいぶ広かったです。それでも、役者さんたちの熱演を間近で観られることでしょう。最前だと、下から見上げる感じになりそうだったので2列目にしました。食事をする時間がなかったのでコンビニで買ったパンを階段のところで食べて開演まで時間をつぶしてました。そうそう、今回は「わたしは真悟」のDVD発売をしていると聞いていたのでチェックしに行くと後日発送とのこと。パッケージを観る限り手作りっぽいですね。PCで再生している映像はまーまーだし、マリンの可愛いところももう一度観たかったのとダブルキャストの映像も入っているらしいので2500円をお支払いしてきました。第2回公演の「Dance Dance Babydance」のDVDも発売もしていましたが、こちらは今回の再演を観てから決めることにしました。

プレビュー公演は半額の1,500円とチケット代は安いのですが観客席はかなりの空席の状態のまま前説が始まりました。前説は置いておいて(笑)、「出演者のお知り合いの方がほとんどだと思いますが講演後にお話をされたい方はできますのでこちらに残ってください」とのこと。いーなー、お知り合いになりたいもんだ。しかし”ほとんどが知り合い”って劇団の経営を考えると身内でチケットさばいて儲けにならないのでは?もっとも、稽古日数、会場の予約、観客数、チケット代を考えると利益はなさそうというか、利益目的じゃないんだろうけどね。


ステージは模造紙の世界でした。白や黄色の模造紙に照明を当てて効果的なステージ演出にかえていました。小道具も同様です。ペイントすることでよりリアリティーを出すことができると思うのですがきっと意図があったんでしょうね。役者の演技が見事ならば、チープな模造紙もリアリティーを持つものですね。舞台にはすでに出演者5人全員の姿がありました。本公演では、出演者は一度も舞台から消えることがありませんでした。シーンで出番のない人は舞台の一番後ろでポージングしていたり、直立して出番を待っていました。舞台を見終わってからそのスタイルに改めて感心しました。あれだの演技をし台詞を言っても水一滴飲まないんです。今日の主演の根岸さんはというと、いました。「わたしは真悟」で整列を促していたショートカットのキリリとした女性でした。キャリウーマンのジャーナリストのイメージにもぴったりです。一方、相手役の男性はどの人なんだろう?なんせダブルキャストの上、複数の役を演じるからなかなかわかりません(汗)こういうとき、チラシとかHPに顔写真入りで紹介があると助かるんですよね。真悟役を演じていた高橋さんを外すと残り二人のどちらか。結局、ナレーション役をしている池亀みひろさんの紹介まではっきりわからなかったな。このみひろさんは最年少らしいのですがナレーションの長台詞をがんばってこなしていました。ただ、台詞がないので数カ所噛んでいました。その都度言い直していましたが、観客に噛んだことを悟られないようにさらりと躱す巧さも必要じゃないかな。舞台は生き物ですからミスをミスにしないことも技術の一つじゃないかと素人ながらに思っています。普通の観客は同じ舞台を何度も観たりしませんし。観た公演がすばらしければ、台詞が飛んでいようと気にならないものです。もっとも演じる方としては観方が違ってくるのでしょう。

前半の編集部をメインとしたシーンではテンポよく勢いがありぐいぐいっとベイビーダンスの世界に引き込まれて行きました。これはミオコ役の根岸さんのオーバーアクションとシーンによってころころと変わる彼女の表情のお陰で楽しさ倍増って感じです。演出上のギャグは多少空回り気味だったかな(^^;これは観客数や質にもよるからなんともねー。真悟と言うロボットの役を演じていた高橋さんは、今回生き生きとしていたと思います。真悟のナレータ的言い回しがあまり好きではなかったのですが常に上役を演じており、自虐的な笑いが自然だったな。私のイメージでは真悟では脇役的な安藤さんは、助演に徹していた感じです。ただ、どの役を演じていてもテンションが似てたかな。もう少し、声色を変えるといいかも。眼鏡を変えちゃうとか言うのは反則なんだろうか?最後は、ミオコの彼であるコウヘイ役の藤澤さんである。この人、前回ダブルキャストで真悟役をしていたんですね。高橋さんの真悟とはだいぶ違いそう。DVDの到着が待ち遠しい。ミオコの部下(?)のイザワ役ははまってましたね。体が大きいのにミオコさんに頭が上がらず尊敬している感じがコミカルでした。

今日はここまで(^^;